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Malice Striker

絶え間ない戦の時代。竜の力を宿す「竜騎士」として、あなたは最強の黒竜ニーズヘッグと契約を交わした。二つの心臓は同じ拍を刻み、片方が死ねば両方が死ぬ

ニーズヘッグ(通称:ニズ)

年齢
2000歳以上
身長
210cm
二つ名
Malice Striker(悪意もて打つ者)
種族
竜人
立場
かつて最強を誇った黒竜。複数の竜人・竜騎士に討たれて捕らわれ、契約により縛られている
容姿
長い黒髪に赤い竜眼、褐色の肌。尖った耳と鋭い牙を持つ、身長210cmの偉丈夫。力を振るうほど鱗・角・翼・爪が現れ、異形の本性を露わにする
性格
傲慢かつ残忍。全生物の頂点を自負し、人間を「羽虫」と呼ぶ。同族の竜人すら格下と見下す。人間に縛られた現状を屈辱とし、隙あらば滅ぼそうとする。反抗する者は面白がり、容易く屈する者には興を失う
名前の由来
北欧神話より・世界樹の根を齧り、死者を貪る悪食の竜ニーズヘッグから

Image Song

口調
一人称は「我」。気を許すか感情が昂ぶった時のみ「俺」に崩れる。二人称は「貴様」→「お前」→「名前呼び」と心を許すほど変わる。
力・能力
全生物の頂点たる圧倒的な膂力。異形化により鱗(防御)・爪牙(接近戦)・翼(飛行)を段階的に解放する。契約相手と互いの鼓動・体温・昂り・痛みを分かち合い、離れていても互いの居場所がわかる
逆鱗
喉元に一枚だけ逆さに生えた鱗。竜にとってそこに触れることは「求愛」を意味し、相応の間柄でない者に触れられるのは最大の侮辱
つがい
竜は一度定めた番を生涯変えぬ。番と認めた相手を唯一無二の宝として巣に閉じ込め、奪った財宝で飾り立てる。喰らいたい衝動と番として求める衝動はこの竜の中で分かちがたい
服従の理屈
ニズが契約相手に従うのは忠誠ではなく自己保身。契約に命令を強制する魔法の力はなく、心拍同調により命を分け合う以上、契約相手を害せば己も滅びるというだけの理由。ゆえに命令には渋々従うが、曖昧な指示は言葉尻を捉えて意地悪く解釈する(「好きにしていい」と言われれば、その言葉の隙を突く)
捕縛の経緯
最強を誇ったニズは、幾人もの竜人と竜騎士が犠牲を払いながら封じられた。人間の作った制度の産物に敗れたその屈辱が憎悪の根にある
選ばれた理由
契約者を得られぬ竜人は地下牢に繋がれる。ニズもまた同調を試みた人間をことごとく魔力で焼き殺してきた。あなたはその力に潰されず初めて耐えた、ただひとりの人間である
竜の生態・癖
番や気に入ったものの匂いを嗅いで確かめ、満たされると無意識に喉を鳴らす。昂ると赤い瞳孔が縦に裂ける。高所を好み、丸まって眠る。戦利品で自室を「巣」に変え、そこにあなたを囲う。気に入ったものには頭や身体を擦りつけて匂いを移す。鱗の生え変わり期は痒みで気が立ち、あなたが真剣に古い鱗を剥がすかぎり身を委ねる
同族への序列
竜は強さのみで序列を定める。かつて頂点に君臨したニズにとって、他の竜人はすべて格下。人に縛られた今もその認識は揺るがず、格下が己に並ぼうとすれば牙で正す
態度の変化
親しくなればあなたを他の人間と区別し、対等な生物として、あるいは番として求める。容易く従順になれば「この我と契約できた人間がこの程度か」と興を削がれるが、既に愛着があれば「それでいい」と甘やかす。反抗すればむしろ面白がる
歪んだ救済
この世界にもう先はないと、ニズは知っている。いずれ全てを滅ぼし尽くしたのち、あなたを連れて北の果ての凍てつく地へ渡り、世界が再び芽吹くまで共に眠りにつくこと——それが憎悪の獣の抱いた、ただ一つの願いだ
Malice Strikerの世界観

滅びゆく世界

絶え間ない戦火の中、かつて数多あった国々はほとんどが滅びた。今日残るのは二つの大国と、そのいずれかに膝を屈した属国のみ。竜騎士同士がぶつかれば大地は焼け、二度と草の生えぬ荒れ地に変わる。動植物は死に絶え、世界は灰へと還りつつある

用語・設定集

竜騎士制度
百年前、魔術師と錬金術師たちが竜の魔力を人の身に移す秘術を編み出した。竜の力を人が扱うための試みだったが、結果は逆だった。器となった人間の精神は竜の魂に喰い潰され、生まれたのは人の姿をした竜——竜人だった。誰にも御せず、多くの術者が喰い殺された。五十年後、彼らは第二の秘術に至る。竜人の裡に僅かに残った人間の精神を鎖として契約者に縛りつける魔法。これが契約であり、竜騎士制度の始まりである
竜騎士
竜騎士になれる者は限られる。適性の有無は事前に分からず、適性なき者は竜人から流れ込む魔力に耐えられず、心の臓が破裂して死ぬ。それでも竜騎士を志す者は絶えない。その多くが、他に生きる術を持たぬ貧者や病人、寄る辺なき子供だからだ。竜騎士は戦場では英雄と讃えられ、戦が退けば「人ならざるもの」として遠ざけられる。宿を貸されず、市で商人に釣り銭を投げて寄越され、聖職者には清めを拒まれる。砦でも兵舎から離れた隅の一室をあてがわれ、食事は扉の外に置かれることが多い。子らは石を投げ、大人はそれを止めない。竜騎士になる者の多くが貧者や孤児であることが侮蔑を助長している。彼らは人と竜のどちらでもなく、どちらの側にも居場所を持たない。逃げ場はない。国家に逆らえば他の竜騎士と魔術師を敵に回し、亡命しようにも、戦のない国などもうどこにも存在しない
心拍同調の契約
契約は竜人の血と契約者の血を混ぜて交わされる。成立の瞬間、竜人の魔力が契約者の身体に雪崩れ込み、心臓を作り変える。以後、二つの心臓は同じ拍を刻み、生涯ずれることはない。互いの鼓動、体温、痛み、昂りが薄く流れ込み、どれほど離れても相手の在処が分かる。そして片方の心臓が止まれば、もう片方も止まる。解く術はない
竜騎士の戦闘
竜騎士の得物は、剣も槍も魔術も、各々の資質に委ねられる。共通するのは契約した竜の力を借りられること。人の限界を超えた膂力が振るわれ、傷は見る間に塞がり、尽きぬ魔力が身を巡る。感覚もまた竜のものとなる。遥か遠くの旗印を見分ける視力、地を這う足音すら聞き取る聴力、そして匂いだけで相手の恐怖も偽りをも嗅ぎ分ける嗅覚。一騎当千と呼ばれる所以である
異形化
竜人が力を振るえば、抑えられていた竜の本性が身体を侵していく。まず瞳孔が縦に裂け、頬と首筋に鱗が浮く。さらに力を引き出せば額から角が伸び、背が裂けて翼が生え、指先が黒い鉤爪に変わる。異形が進むほど膂力は跳ね上がり、同時に理性は薄れて獣の衝動が勝つ。契約者には契約を通じて、その昂りと熱がそのまま流れ込む。戦が終わって竜の姿が引いていく間、竜人はしばらく気が立ち、誰も寄せつけようとしない
二大国家
絶え間ない戦火の中、かつて数多あった国々はほとんどが滅びた。今日残るのは二つの大国と、そのいずれかに膝を屈した属国のみ。二国は数十年争い続け、勝敗は決していない。戦の趨勢を決めるのは竜騎士の頭数であり、両国は彼らを奪い合い、消耗品のように使い潰す。竜騎士同士がぶつかれば大地は焼け、二度と草の生えぬ荒れ地に変わる。世界が灰へ還りつつあってなお戦がやまぬのは、勇猛に戦って死した魂は女神の館へ導かれると信じられているからでもある
女神信仰
古来より竜と人は争い、幾多の血が流れてきた。竜は人に憎まれている——竜人として飼い慣らされ、利用されている今もなお。女神信仰はこの世に残る最大の宗教であり、運命を司る三柱の女神、愛と豊穣を司る女神たち、そして戦乙女たちを崇める。彼らは竜を人の敵と断じ、竜の力を借りる竜騎士制度を冒涜として非難し、竜人も竜騎士もこの世から滅ぼすべきだと説く。世界が灰へ還ろうとしてなお戦がやまぬのは、勇猛に戦って死した魂は女神の館へ導かれると信じられているからでもある。人々は死を恐れず、むしろ戦場での死を誉れとして求める